思うに、「超」整理手帳に書くメモは、電話をしながらあるいは立ち話をしながら記入するような一時的なメモであろうと思う。打合せなどをしながら腰を据えて書くようなメモは、ノートの方がいい。
だから、いろいろな人が自分にあったメモシートを作成しているわけだ。例えば、公式サイトに掲載されているようなメモシートもあれば、過去に本体サイトで公表したような
横位置タイプのメモシートもある。どれがいいのかは、その人それぞれなのだと思うわけだ。
いろいろ使ってみると、上記の横書きメモシートは、さっと手帳を取り出してサッと書くといった用途には適していないのではないかと考える。実のところ5mm方眼タイプのメモシートは、なかなか便利。便利だけど、あとから読み直す場合、四つ折りの切れ目がよく分からず読みにくい。
だったら、四つ折りに適した方眼メモシートがあればいい。そう考えて作ってみたのが、5mm方眼ブロックメモ。下記のようなスタイルだ。
使いやすいかどうかは、その人次第。自分としては、いいのではないかと思うのだけど、いかがなもんだろう。
というわけで、こんなものでも試してみようかと思う人は下記からダウンロードしていただきたい。自分に合わないと思ったら、他のメモシートを使えばいいだけだ。
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5mm方眼ブロックメモ
まだ1ヵ月間ほど余裕はあるけれど、早めに対応しておこう。というわけで、「超」整理手帳用の自作リフィル「年間スケジュールシート2010年版」を作成した。
1年間を見開きで見渡せる年間スケジュールシートで、1枚のシートに6ヵ月間を記載してある。だから6月末で2009年版の上半期分が終われば、2010年版の上半期分に差し替える。こうすることで、これからの2009年下半期から2010年上半期までの1年間を見渡すことができるわけだ。
3年ほど前から毎年のように作っているので、説明も面倒になってきた。興味のある人は本体サイトの「
年間スケジュールシート、2010年版」を読み、使ってみたくなったらダウンロードも可能。
「年間スケジュールシート、2010年版」はPDFファイルのほかに、作成した
OpenOffice.orgの元ファイルもダウンロードできるようにしてある。カスタマイズしたいとか、カラフルな配色にしたいよねという人は、元ファイルをダウンロードするのだ。
TO-DOリストの作成に関して、こんなことを考えてみた。例えば、「図解『超』手帳法」にも大きなプロジェクトを進める場合にはプロジェクトを小さなTO-DOに分解すればよい、いま抱えている仕事の一覧表があるとよい、などということが書かれている。ならば、これらをひとつにまとめられないかということだ。
同書にもユーザーの使い方として、プロジェクトを分解してTO-DOリストを作成。その日にできなかったものは、翌日再び書き写す。精神的にピリッとした人なら、これも可能だろうけど、ほんわかムードの”しのご ”にはちょっと真似できない。
そこで、
カラー版マンダラートセルシートを活用して、仕事の一覧、プロジェクトの分解、本日のTO-DOをひとまとめにして運用してみたわけ。セルシートの真ん中にプロジェクト名を書き、周辺セルに細かなTO-DOに分解した項目を書く。また、今週のリストという項目を作って、その周辺のセルには細々した項目を書く。
これによって現在抱えている仕事の一覧表ができるし、プロジェクトの分解も一気に完成する。次に、その日にやるべき項目の後に日付を記入。やり終えたら赤鉛筆でザクッと線を引く。これで全体の進捗状況も見られようというもの。われながら、これはなかなかいい考えではないかと思って2週間ほどテスト運用をやってみた。
しかし、3〜4日もするとストレスがたまってきた。
TO-DOシートに記載されたリストを消していくときのような快感が得られないのだ。確かに、全体をみてみれば項目は消えている。だけど、その日やるべきことをキチンと
TO-DOシートに書き起こし、またそれができれば消すといった気分のよさがまったく感じられない。
要するに、このTO-DOリスト作成方法は失敗だったということ。原因は、気分的によろしくないということだけかもしれないけれど……。
というわけで、二度手間にはなるけれど、
カラー版マンダラートセルシートにはプロジェクトを分解した項目を記載(仕事の一覧表も兼ねる)。日々のTO-DOリストは、
TO-DOシートに書き起こす。やり終えたものは、
TO-DOシートと
カラー版マンダラートセルシートの両者の項目を赤鉛筆で消す。
これで仕事の内容と進捗状況が一覧できるし、TO-DOリストを消していく爽快感も味わえる。しばらくの間、この方法を試してみる。
過去に9×9のマンダラートセルシートを作った。「超」整理手帳にはさんで使うには、このままでもいいのだが、セル同士の関連性の把握、一覧性となるといまひとつという気がする。そこで、9×9セルシートをカラー化してみた。
「超」整理手帳はいいのだけれど、実用一点張り。これで多少は、手帳の中身も華やかになるかもしれない。
興味のある人は、下記からダウンロードしてみてください。
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マンダラート、カラー9×9セルシート
本日、講談社から野口悠紀雄氏監修の新刊書「図解『超』手帳法」が発刊された。内容はといえば、同氏が考案した「超」整理手帳の活用方法を図解入りで説明すると同時に、ユーザーの活用術まで網羅したものだ。
この本の「ウェブから広がる『超』整理手帳活用法」に、本体サイトである「
サンゴー企画Online」で紹介してきた自作リフィルが紹介された。実は、1〜2ヵ月前に掲載の連絡を受けてはいたが、いろいろな自作リフィルを紹介している多数のサイト案内に掲載される程度だろうと思っていた。
ところが、紹介されていたサイトは、たった6サイトのみ。はっきりいって、これには驚いた。そんなに有名、あるいは評価されていたのだろうか??? せっかく紹介していただいたので、これまで作ってきた自作リフィルをまとめておこうと思う。
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プロジェクトスケジュール管理表プロジェクトにおける項目ごとのスケジュール管理
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メモシート横位置で使用するメモシート
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移動用HAMログシートアマチュア無線でも手帳を活用
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マンダラートセルシート(1)9×9のセルシート
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マンダラートセルシート(2)3×3セルの2面展開シート
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ミーティングシート会議などでの報告文書作成
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汎用ワードフォームシートWordで簡単に4段組文書を作成可能
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年間スケジュールシート2009年の見開き年間シート
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チェックシート毎日のルーチンワークのチェック
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タイムテーブルシートイベント向けタイムテーブル表
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TO-DOシートTO-DOシート
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8mm方眼シート応用範囲の広い方眼シート
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月間日記シート毎日の簡単な記録用シート
いまだから言える話を、ひとつ書いておこう。たぶん数年以上前になると思うが、最初に制作したリフィルは「プロジェクトスケジュール管理表」だった。自分で言うのもなんだが、なかなかに使い勝手がよかったので、当時のノグラボ公式サイトの投稿リフィルコーナーへ投稿したのだ。
ところが、何日待ってもサイトには掲載されずまったくの無反応。おそらく、このリフィルはボツにされたのだろうと思う。
それから何年かが経過し、そのリフィルは2年ほど前、別冊宝島「本当に役立つ!手帳超活用術」に取り上げていただいた。そして今回、「プロジェクトスケジュール管理表」を紹介しているというわけではないけど、こうして公式本のような「図解『超』手帳法」に取り上げていただいたのだった。
なんともいえぬ複雑な気分……。