サッカーと野球の未来

子供を公園で遊ばせていたら、サッカーボールと戯れていた小学生がいみじくも言っていた。「サッカー部と野球部なら、サッカー部の方が将来性があるよなぁー」と。何をもって将来性があると断じているのかは判らないが、最近の野球とサッカーの人気動向を反映している。

昨日の報道ステーションを見ていたら、アメリカで野球に取り組む元大リーガーを星野仙一がレポートしていた。この選手は現役引退後、自分でマイナーリーグのオーナーになると同時に、子供のために球場を新設し、野球教室も開いているという。その理由について、「(野球の人気を高めるには)底辺の拡大が必要だ」と語る。「大リーガーになれるのは、ほんの一握りの人たちだけだ。ここではみんなが大リーガーを目指している」。

子供たちの大リーガーを目指す理由は聞けなかったけど、これこそ子供たちが野球に将来性があると考えて野球をしているに違いない。

“しのご”が関わっているトライアスロンも底辺の拡大ということで、チビッコ大会の開催増加が言われて久しい。でも、大会に参加した子供たちは、将来もトライアスロンを続けたいと考えているのだろうか。トライアスロンに将来性があるという思いを植え付けられたのだろうか。はたから見ていると、はなはだ怪しい。

トライアスロンも“底辺の拡大”を叫ぶことは簡単だ。本質は、公園で言っていた小学生のように「将来性があるよなぁ」という思いを大会で植え付けることではないだろうか。小学生が考えていた「将来性」とは何かを聞いておくべきだった。

携帯電話の電源は切っているか?

仙台市市営バス、地下鉄では「車内では携帯電話をお切りください」というアナウンスが流れるが、実際に携帯電話の電源を切るものなどいない。見たことがない。JRや高速バスになると、最初は「マナーモードにする」、次に「電源を切る」と続く。こちらの方が現実的だ。

誰も電源を切るものがいないのに、仙台市交通局はなぜムダなアナウンスを流しているのだろう? 実に非現実的だ。

そもそもなぜ公共交通機関の車内で携帯電話の電源を切らねばならないのか? 着信音がうるさいから、通話していると周囲にいる人がうっとおしいからか、それもあるだろう。一番の問題は、心臓ペースメーカーを誤作動させるからというのが、その理由のようだ。

ここで実に現実的な記事を見つけた。「携帯電話がペースメーカーに及ぼす影響」で、東京地下鉄株式会社保健医療センター所長という立場にある人が書いている。

それを要約すると、(1)ペースメーカーから携帯電話を11cm離せば誤作動は起こさない、(2)その実験結果から携帯電話禁止措置を採っていた病院も手術室や集中治療室を除いて、携帯電話使用を許可した、(3)公共交通機関などで携帯電話の電源を切るようアナウンスしても、だれも切らない、(4)だから誤作動を起こさないペースメーカーの開発を急いだ方が良いという意見が医療現場からも出ている。お役所の仙台市交通局と違って、民間は実に現実的な対応の仕方だ。

でも、日本は自主的にマナーモードにするなど、携帯電話の使用面においてまだマナーは良い方だと思う。フランスでは「劇場内で携帯電話の電源を切ることに客側が拒否。劇場側の対抗策として妨害波を出して通話できなくする装置を導入することが、法的に認められた」。さらに、イギリスでは「劇場で着信音が鳴り始めても、オレ様の携帯電話ではない振りをして着信音を止めようともしない」などなど携帯電話にまつわるエピソードはたくさんある。

携帯電話を通して見ても、現実世界はどんどん進んでいるのに10年1日のごとく同じ車内放送をしている仙台市交通局。お役所仕事の典型とも感じ取れる。そろそろ、実際的な車内アナウンスをしてはいかがだろうか。

公衆電話のメンテナンス

朝から不安だった。あちこちでの打ち合わせから夜の宴会まで、一日中出歩く予定であるにもかかわらず、携帯電話の充電を忘れていたからだ。事務所を出る段階で電池残量マークは最低レベルの一目盛りだったのだから。

案の定、夕刻まで3回ほどの通話でバッテリー切れ。まだ2〜3件ほど連絡しなければいけない箇所があったものだから、次の打ち合わせの場所に移動中、とあるテナントビルの出入り口に公衆電話を発見したので、思わず飛びついた。が、この公衆電話、ツーともプーともいわない。故障だ。通話できないのなら「故障中」の張り紙ぐらいしておいて欲しいものだ。

さらに2〜3軒ほど先のテナントビル入り口付近にも公衆電話を発見した。驚いたことに、この公衆電話も不通。得てして悪いことは重なるものだが、2件立て続けに不通の公衆電話に出会うといいかげんにしてくれと怒りたくもなる。

公衆電話ボックス、あるいは駅の公衆電話なら余程のことがない限り不通ということはないだろうとあきらめながら最寄の駅へトボトボと向かう。公衆電話ボックスを発見したものの、これまた悪いことは重なるもので、通話相手は「電波が届かないところか、電源が入っていないのでかかりません」のアナウンスが流れるばかり。

受話器を置いて目に付いたのは、ヨドバシカメラ。すぐに店に飛び込んで、電池で充電する携帯電話充電器を購入した。充電器と単三電池がセットで898円也。駅のベンチで即座にセッティングして10分後には無事、連絡を入れることができた。

携帯電話を持っていれば、移動しながら連絡ができるから時間の節約になる。だから、固定された公衆電話の利用率も少ないのだろう。だからといって、故障したままの公衆電話は罪悪だ。電話ボックスなどはNTTなり、傘下の電話工事会社が定期的にメンテナンスを行なっているのだろうけど、テナントビルの公衆電話はそのビルの管理者の責任か。

テナントビル管理者に言いたい。万が一の場合は、公衆電話を使うこともあるのだからメンテナンスをきちんとして欲しいと思う。公衆電話があると思うから利用者は使うのであって、メンテナンスが面倒ならむしろ公衆電話を設置しておかない方がいいのではないだろうか。

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業務日誌ですから、業務のある日は毎日更新する(?)はずです。

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