探訪 仙台の役行者

修験道の山岳修行に行ったことが影響しているかもしれないが、仙台市内においても修験道、なかでも役行者の痕跡があるのではないかと考え出した。江戸期までは多数の修験寺院もあったとされているが、明治期の廃仏毀釈によりほとんどの修験寺院は破壊されたとのことである。もう、その痕跡すらないのであろうか。

ネットで検索してみると、それは意外なほど簡単に見つかった。国分町から歩いて15分程度の仙台市青葉区片平1丁目にある良覚院跡にいる。案内板によれば、奇しくも"しのご"の入峰修行を実施した愛敬院の本山である聖護院の末寺で、1602年に建立されたものらしい。1849年に造園された庭園も廃仏毀釈のおかげですっかりさびれたが、明治期の中ごろ庭園だけは整備されたらしい。

この跡地に馬上蠣崎神社(うばがみかきざき)が社殿を1871年に移築。現在は、この神社の境内となった参道に役行者がいるというわけだ。一応、山岳修行を経験させていただいた身でもあるから、役行者像前で高祖宝号「南無神変大菩薩」(なーむじんべんだーいぼさーつ)を七返唱え手を合わせたのだった。

馬上蠣崎神社

参道にひっそりとたたずむ役行者

ご覧のとおり石像はすっかり風化してしまっている。像の下部に建立時のものであろう文字が彫られていたものの、読めない。紙と鉛筆といった写し取れるようなものを持ってこなかったことが悔やまれる。

柔和な顔をした役行者

脇を固める斧を持った前鬼

脇を固める壷を持った後鬼

ちょっと妙なことに気が付いた。男鬼である前鬼は右手、女鬼である後鬼は左手に立つとされている。向かってみればそのとおりなのだが、役行者側からみれば反対。あれこれ役行者の画像を検索してみると、この前鬼と後鬼の配置はまちまちであることがわかった。「男鬼である前鬼は右手、女鬼である後鬼は左手に立つ」という記述が間違っているのか? 像の制作時期あるいは信仰上の理由によって異なるのか? このあたりは専門家にお任せすることにする。

仙台市にも修験寺院は多数存在したとのことだから、屋外の石像はもちろん堂内に安置されている像も含めて埋もれていた役行者像は仙台市内においてもまだまだ発掘できるかもしれない。これを発掘してどうするのか。何もしない。あるという事実確認をするだけのことだ。

ホットケーキ作りに挑む

ホットケーキを作るとはいっても、どういうものを本格的というのかは知らないが、本格的なものではない。スーパーで買ってきたホットケーキミックスの粉を使って、これまた箱の裏に書いてある手順通りに作るだけだ。

いつだったかは忘れたが、産経新聞のサイトにホットケーキを焼くな裏ワザ記事があったので、いつかチャレンジしてみようと思っていたわけだ。幸いにしておやつにホットケーキが欲しいというリクエストがあったので、さっそく挑戦と相成った。

裏ワザとは「ホットケーキの生地にマヨネーズを混ぜて焼く」ことだけらしく、実に簡単。その記事によれば、これだけで「マヨネーズを加えないものと比べ、表面がさくっと、そして中はふんわり、きめ細かく」仕上がるということだ。しかも、マヨネーズの分量は200gのホットケーキミックスに大さじ2杯ほどとのこと。これなら”しのご”にもできる。

ホットケーキミックスの粉にレシピどおり卵や牛乳、さらにマヨネーズを入れてかき混ぜる。見た目には、特に変化はない。当たり前か。次に、熱したフライパンに生地を流し込む。

と、不思議なことに気が付いた。いつもより、うまくできていそうな気がする。表面がきれいなキツネ色に焼きあがったのだ。とりあえず、見た目だけは成功した。問題は味。偽装食品のように見た目が同じでも、味がマズければ意味がない。

まず、記事の通り「気になっていた酸味も感じない」というのは本当だった。ただし、この”しのご”が作ったものだから、「表面がさくっと、そして中はふんわり、きめ細かく」とはならなかったものの、見た目がきれいに完成したことでウマそうな気分だけは味わえる。ちなみに完成度(見た目)、味ともにクレームはない。この程度と思われたのだろうか・・・。

霊山入峰修行記

ちょっと過去のことになるけど、お許しを。2007年5月27日、この”しのご”は本山修験宗 聖護院門跡の末寺で宮城県丸森町にある駒場山 愛敬院の「霊山峰入り修行」に参加した。これは己の修行であって、決して記事を書くために行ったのではない。

駒場山 愛敬院

入峰修行とは、修験道における山伏の山岳修行のひとつ。しかし、羽黒山の山伏修行では「このところは深々秘密の行場なれば、ここで見たこと聞いたこと、例え親子兄弟、女房朋友たりとも、一切他言無用なり」と誓わされるらしい。羽黒山伏ばかりではなく他の山伏修行でも同様なのだと思うが、自分のためにも「霊山入峰修行」の記録は残しておきたかった。

入峰修行の場は福島県伊達市に位置する修行の山「霊山」。この山中において山伏修行をすることになる。霊山入峰修行の目的は疑死再生(ぎしさいせい)。つまり、「一旦、死の世界へ入り、山を母体と観想し、山中でいろいろな修行をして体についている塵(煩悩=悩み、苦しみ等)を振り落とし、清らかな体となって山を下り、わらの火を飛び、産声をあげて生まれ変わる」(解説書から抜粋)ことだ。

まず、修験道の山伏修行といえば、たぶん誰しもが思い浮かべられるのが「覗き修行」。煩悩をのぞく、捨身行のひとつということらしいく、凡夫の”しのご”としては、これをやらずには帰れないと思っていたのだ。逡巡している人には山伏が「不動明王が護ってくれる」と一言。初参加の我々は、ほぼ全員が元気よく修行意志を示す手を挙げたのだった。

断崖絶壁の岩の上から身を乗り出す覗き修行

霊山での入峰修行は、覗き修行を除けば行場のポイントで勤行をしながら進む。葬式や法事という、いわゆる抹香くさい場でしか経典を聞いたことがない身にはすがすがしい。読誦のコントロールやリズムをとる錫杖のシャリンシャリンという響き、山々にこだまする法螺貝の音は、心を洗われるようで異空間の世界に包まれたような錯覚を覚える。

雨滝不動尊で勤行の後、休憩

でも法螺貝のヘタな山伏は迷惑だ。フォ〜の心地よい音色のあとにキヒャァ〜ギヒョォ〜とくるので、リズムが狂う。せっかく神仏の世界に安住しているような気持ちよさでいるのに、一気に現実世界に引き戻されるのだ。山伏の皆さんには、法螺貝の練習をすることを切にお願いしたい。

なお、この修行記は本体サイトに詳しく掲載した。ふだん接することのない世界だろうから、興味のある人はどうぞ。

霊山入峰修行記
霊山入峰修行記その1
霊山入峰修行記その2
霊山入峰修行記その3
霊山入峰修行記その4

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