入院騒動の記録(12):無意味な携帯電話規制

もちろん病院内、病棟内は携帯電話禁止である。そして当然のことのように、入院患者で携帯電話の電源を切っている者はいない。

携帯電話の使用許可エリアは、病棟の各階に設けられたロビーのみ。患者も見舞い客も、ここで通話することとなる。このエリアには公衆電話が2台設置されているのだが、高齢者以外で使用している人を見かけることは1度もなかった。

入院患者のいる各病室内はといえば、さすがにみなさん、いわゆるマナーモードに設定している。電話がかかってきたともなれば、小さい声で「いま病室なんで・・・」などといいつつ、病室を出てロビーへ向かう。

圧倒的に使われていたのは携帯メールだった。みなさん、しばらくの間じっとキーを押しているから、そうなんだろう。“しのご”も、この携帯メールにはお世話になった。まずは、仕事の関係先には、すべて携帯電話から入院してしまった旨をメール送信。家族とも友人とも、ほとんどのコミュニケーションは携帯メールだったわけだ。特に、消灯時間もはるかに過ぎた深夜の会話でも大活躍した。

それでも携帯メールは使う人と使わない人がいたのだが、年齢別や性別でその使用傾向を推し測ることはできなかった。

では病院関係者は注意しないのか。看護婦さんも慣れたもので、それとなく聞こえてきた会話に口を挟む。ある患者が病室内で「病室は○○○号室だから・・・」などと小声で言っていると、「聞こえちゃったけど、ここは□□□号室ですよ」などと言う。携帯電話禁止などは、いったい何のためにあるのだろう。

過去記事で「携帯電話の電源は切っているか?」にも書いたが、現在の携帯電話の使用状況から見れば、医療機関では誤作動を起こさない機器の開発を急いだ方が良いということらしい。

病院内で携帯電話が一番危険と思われる場所は、手術室やペースメーカーなどを埋め込んでいる患者の病棟だろう。入院期間中、これらの場所へ行くことはなかった。だいたい用もないのに手術室周辺をウロウロしたり、他の診療科の病棟を見学する(?)勇気はない。
2006/04/05(Wed) 18:00:00 | 入院騒動記
Tittle: Name:

Profile

しのご
しのご
業務日誌ですから、業務のある日は毎日更新する(?)はずです。

New Entries

Comment

Categories

Archives(295)

Link

Search

CONTACT