広がるか、アメリカ流への抵抗

発端は「たばこ」だった。
ニューヨーク市にある国連ビルが全館禁煙となったことから、ロシアを中心とした各国外交官たちが反発を強めているという。アナン事務総長に対し、その説明を求めるようだ。

これまで国連ビル内は分煙となっていたようだが、たばこ嫌いの多いアメリカ人職員やメディア関係者からの苦情で全館完全禁煙へ移行したのが真相のようだ。底流には、やはりアメリカ人の独善性が見て取れる。こうなると禁煙派のいう「禁煙は世界的な流れ」というのも怪しいもので、実際は「禁煙はアメリカ文化の押し付け」というのが正しいのだろう。

さらに、たばことは関係はないけれど、フランスは国家予算を投じて「フランス版CNN」を来年9〜12月あたりに立ち上げる構想を発表している。ご存知のとおりアメリカのCNN、イギリスのBBCといった英語メディアに対抗するもので、欧州、中東、アフリカ、アジアの一部地域に向けて放送する計画だという。使用言語はフランス語中心になるものの、そのほか英語やアラビア語も組み込む予定としている。

冷戦が終わった現在、アメリカに政治面でも文化面でも対抗できるのはフランスなのだろうか。なんせ過去にはルモンド紙では、アメリカ流の思想を「ヤンキーのたわごと」と切って捨てているし、その主張をドゴール大統領は「楽しみにしている」と言ったらしい。

日本では真似できまい。ラ・マルセイエーズでも聞きましょうか。
2003/10/02(Wed) 17:57:35 | 社会面
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