入院騒動の記録(9):患者のコントロール

入院して、まずお世話になる人といえば看護師の方々である。法的には「看護師」が正式名称らしいが、入院患者も見舞い客も誰一人「看護師さん」とは言わない。みんな「看護婦さん」だ。男性の看護師の場合は「すみませ〜ん」と呼ばれているようだった。

その看護師さんは、患者とのコミュニケーションが実に巧みである。当然ながら入院時に初めて会うのだが、あたかも旧知の仲のように話しかけてくる。基本は患者の立場に立ってという姿勢なのだろうが、こうした患者とのコミュニケーション方法というのは、どこで、どのようなマニュアル(教科書)で学ぶのだろう。それとも実践で身に付けるのだろうか。患者はいわば弱者のような立場であるから、主導的立場にある看護師はそのような態度を表には出さない。そう教育されているに違いないと思うのだ。

まれにテレホンセールスがあると、これと同じ手法で話す営業がいる。たいてい先物取引関係か幼児教育用教材販売関係などだが、この場合は逆効果。だまされる方が悪い。ところが病院内であれば、そして看護師であれば話は別だ。

実践で身に付けるとすれば、長い歴史の中でそのノウハウはもちろん、新人看護師への教育方法も十分に蓄積されているはずだし、もしかしたらマニュアルが存在するかもしれない。このコミュニケーション方法を端的に言えば、強者と弱者の立場を、弱者に感じさせずにあたかも平等であるように思わせながら、強者としての立場を維持するコミュニケーション方法ということになるだろうか。

そのノウハウを知りたいとは思わないか? もっとも知ったところで、一般人はどこで使えばいいのだろう。
2006/04/02(Sun) 04:27:09 | 入院騒動記

Re:入院騒動の記録(9):患者のコントロール

基本的に患者はわがままではないか、そう思います。それだからこそコミュニケーションが重要であり、そのノウハウがあるのではないか。やはり実践で積み上げられたものですかね。
しのご(2006/04/03(Mon) 11:00:55)

Re:入院騒動の記録(9):患者のコントロール

私の母も仙台の某病院に3ヶ月入院してた。近い事もあり毎日お見舞い(様々な時間帯)の往復してたが、看護師さんは24時間の交代勤務体制でもあるが、ハードな職業だ!
その中でもチームリーダー的な看護師さんは昨晩夜勤?と思ったら日中も又夜勤?と連日見かけた事があった。
確かに、新人看護師さんの実践教育含め指導したり、我侭な?患者さんのフォローをしたりと身を徹して業務を遂行している。

看護師さん不足が騒がれて久しいが、患者さんにとっての看護師さんは先生と同じくらい貴重な存在と思う。
ゲスト(2006/04/02(Sun) 12:36:06)
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