モノが売れない……のか?

書店めぐりは楽しい。業務や趣味に関する書棚へ行けば、これも読んでおく必要がある、これは買っておかねばなどと思い、手にとってパラパラとめくり購入するかどうかを決めることになる。

ある大型書店に自費出版コーナーがある。このコーナーを訪れる人はほとんどいない。“しのご”もしばらくの間、書棚に並ぶ本を眺めていたけど本を手に取ることはなかった。いわゆる売れる本は、たとえ装丁が多少貧弱であっても魅力的なタイトルが付いているのに対し、これら自費出版本は装丁が凝っていたにしても手にとって見たいという気にさせるタイトルが付いていない。

自分にとって記念誌と位置付けているのなら、それでもいい。自費出版とはいえ、書店に並べて一般販売するのであれば多少なりとも「売る」ことを考えたタイトルを考えればいいのにと思ってしまう。

いまいくつかの業種の方々に「思うように売れない、何かいいアイディアはないか」と問われている。ニーズだのシーズだの、マーケティングだのといったことを聞き飽きているような方々だ。これらの方々に共通しているのは、売ることばかりを考えていることで、買う側の意識変化に気が付いていない。

かつてはモノがあるから買う、いまはそのモノが必要だから買う。その好例がネット通販であり、ネットオークション。もちろんそこには安く買える、すぐに入手できるメリットが存在ものの、買う側が必要だと思うからモノが動くのだ。

売れないとなげく方々へ。買う側に「必要だ」と思わせる仕掛けを多少は自分の頭で考えたらどう。中には数ヵ月も前に、まずはせめて顧客リストぐらい作りなさいよといっても作らず、売れ上げが伸びないとなげく方もいた。

“しのご”は言いたい。一度でいい、書店の自費出版コーナーへ行き、なぜゆえにこれらの本が売れていないのか考えてみればいい。
2004/06/14(Mon) 03:02:33 | 社会面
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業務日誌ですから、業務のある日は毎日更新する(?)はずです。

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