密教の解説本

常々ふしぎに思っているのだが、どうして仏教書は読みやすい参考書、解説本が少ないのだろう。経典にしても相変わらず漢文が主体だし、あっても読み下し文。どこかの本に書いてあったが、なぜ現代語訳のやさしい経典がないかというと「ありがたみがない」かららしい。読めない、書いてある意味がわからないのに、何をもってありがたがってほしいのだろう?

しのごは、仏教に関してはシロウト。だから、シロウトにもわかりやすい解説が欲しいのだ。ネット上にも参考文献と称して一覧表を掲載しているところもあるが、ほとんどが専門研究機関や大学の図書館でしか入手できないような研究者向け専門書が多く、簡単なものとなると探し出すのは大変むずかしい。

たまたま「密教(知の教科書・講談社選書メチエ、正木晃)」を読んでいたら、密教を知るためのブックガイドが出ていた。同書によると「新書や選書を中心に、できるかぎり入手しやすく、しかも読みやすい書籍を中心に」選んだらしい。ちょっぴりむずかしいものは「*印」をつけているという。とりあえず備忘録代わりにメモメモ・・・。とはいえ、たくさんあるので何回かにわけて書いておこう。研究者になるつもりではないけど、かなりある。

【密教とは何かを知る】
・密教/岩波新書、松長有慶
・密教-悟りとほとけへの道/講談社現代新書、頼富本宏
・密教入門/春秋社、勝又俊教
・シリーズ密教/春秋社
・密教の思想/吉川弘文館、立川武蔵
・反密教学/リブロポート、津田真一 ※難解らしい
・性と呪殺の密教/講談社選書メチエ、正木晃
・密教の可能性/大法輪閣、正木晃

【密教の全体史を知る】
・密教の歴史/平楽寺書店、松長有慶 ※出版後30年以上たつらしい
・密教-インドから日本への伝承/中公文庫、松長有慶

【密教経典を知る】
・仏教経典選八 密教経典/筑摩書房、宮坂宥勝
・和訳大日経/東京美術、宮坂宥勝
・大日経入門-慈悲のマンダラ世界/大法輪閣、頼富本宏
・大日経に聞く/教育新潮社、宮崎忍勝
・金剛頂経-和訳/東京美術、津田真一
・理趣経/中公文庫、松長有慶
・和訳理趣経/東京美術、金岡秀友
・さとりの秘密-理趣経入門/筑摩書房、金岡秀友
・秘密経典理趣経/平河出版社、八田幸雄
・秘密集会タントラ和訳/法蔵館、松長有慶

続く・・・・・・・・・・
2006/08/17(Thu) 16:07:06 | 文化面
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