北京からのレポート

シドニー、アテネに続き、3回目となる北京オリンピック出場を目指しているトライアスロンの西内洋行選手から、北京オリンピックのトライアスロン競技に関するレポートが届いた。開催まで残り1年を切っているため、北京市内の整備も進んでいるようだ。

トライアスロン開催場所は北京空港から約30kmほどの距離にある昌平(シャンピン)区で、競技会場はさらに5kmほど山間部に進んだ「明十三陵水庫」というダムのような場所で開催されるという。西内選手によれば「だいぶ田舎」で、「周りにはスーパーどころか家もほとんど無い」という環境らしい。

このような環境であれば空気もかなり澄んでいるような気もするのだが、最近の中国をめぐる環境報道の影響もあるのだろう。現地で練習中は「埃っぽいという感じではありません」とはいうものの、「アメリカの選手は練習でもマスクをつけて大気汚染の予防策を取っていました」ということだった。

さて、問題のトライアスロン競技コースの概要だ。スイムは「明十三陵水庫」のダム湖を1周回する。これは、オリンピックの大舞台でスイムバトルをできるだけ避けるための配慮らしい。なお、ダム湖は「濁りはありますが水質は良く、24℃くらいと温かい」とのことだった。

一方、バイクはダム湖周辺を6周回するアップダウンが結構あるため、「かなり脚力を使う」コースということだ。海外選手は上りを得意とする選手が多いことから、西内選手は「日本人選手はここでどう喰らい付いていくかがポイント」と分析している。さらに、ランも同じようにアップダウンが激しいコースを4周回するコースであるため、ここでの勝負のかけ引きは、観戦している方は面白いかもしれない。

その観戦方法だ。アテネの時と同じような特設観覧席が設置され、ここへ座るにはもちろんチケットが必要。ついでに、入場も大変なようだ。なぜならセキュリティゲートがあり、「国際空港セキュリティ同様、危険物はもちろん水の持ち込みも制限」されるとのことだからだ。

会場内には売店があるので飲食物は買えるものの、案の定高い価格設定で「水500ml1本70円程度」という。”しのご”は北京へは行ったことがないので、日本と比べればこの価格には驚かないものの、中国の平均価格からするとボッタクリ(?)なのだろう。

なお、トライアスロン会場周辺にもいくつかホテルがある。しかし、これらは既にツアー会社などに抑えられていると考えるのが普通だ。したがって、西内選手によれば「観戦の方は北京市内に宿泊し、現地までバス移動」する方法が現実的らしい。

このようなレポートを送ってくれた西内洋行選手には、ぜひとも3回目のオリンピック出場を果たして欲しいものだ。日本の選手選考は2008年4、5月のアジア選手権、世界選手権の結果で決まる予定だという。

ワールドカップ北京大会での西内選手の力走
■ワールドカップ北京大会での西内選手。今回のコースが北京オリンピック、トライアスロン競技コースになると予測されるため、各国から調査をしに来ているという。
2007/09/28(Fri) 12:04:14 | スポーツ面
Tittle: Name:

Profile

しのご
しのご
業務日誌ですから、業務のある日は毎日更新する(?)はずです。

New Entries

Comment

Categories

Archives(295)

Link

Search

CONTACT