情報共有ツールとして定番ともいえるPukiWiki。これを発想支援ツールとして使えないだろうかと考えていた。発想方法のひとつである「マンダラート」なら意外と簡単にできるかもしれないと思い作ってみた。なお、マンダラートを知らない人は「マンダラート公式サイト」を参照していただきたい。
まずは3×3のセルを作ることだ。PukiWiki公式サイトを見ると過去にも作った人はいた。これを読んでみると、いろいろとスクリプトを改造しらなければならないようなので、(1)初めてPukiWikiに触れる人でも簡単に設置できる、(2)他のページに影響を及ぼさないように極力スクリプトは改造しない、(3)書いては消してといった繰り返し作業を編集画面を開かなくてもできるようにするというコンセプトで作ってみることにした。
即座に、しかも簡単に構築できるようにPukiWikiの標準pluginであるmemoを使う。つまりメモのテキストエリアをマンダラートのセルとして活用して、ページ上に3×3のセル、要するに3×3のメモを配置するわけだ。それもスクロールなしで実現しなければ使いにくい。
いくら簡単にとはいっても、デフォルトのmemoエリアでは大き過ぎるので、って挑戦してみたのだった。そのままでは実現できないので、まずはプラグインのmemo.inc.phpでメモ欄の大きさを変更する。
define('MEMO_COLS', 60); // Columns of textarea
define('MEMO_ROWS', 5); // Rows of textarea
↓
define('MEMO_COLS', 35); // Columns of textarea
define('MEMO_ROWS', 12); // Rows of textarea
|BGCOLOR(#CCCCFF):#memo|BGCOLOR(#FFCCFF):#memo|BGCOLOR(#CC9966):#memo|
|BGCOLOR(#DCDCDC):#memo|BGCOLOR(#FFFFFF):#memo|BGCOLOR(#FFC0CB):#memo|
|BGCOLOR(#32CD32):#memo|BGCOLOR(#FFFF99):#memo|BGCOLOR(#EE6633):#memo|
さて、こうして出来上がった3×3のセルが下の画面だ。自分のマシン環境だとぎりぎりでスクロールさせずに使うことが出来る。
9×9のセルのものも作ってみたが、スクロールせずに使おうとなるとmemoエリアをかなり小さくしなければならず実用的ではない。むしろメモ更新ボタンの方が目立ちすぎる。どうしても9×9のセルにするのなら、個々のセルから個別に3×3のセルページへリンクさせればいいので、それぞれのセルの下にもうひとつセルを設けてリンクさせてみた。これもセル内のメモエリアの大きさを犠牲にしなければならないので、あえなくボツ。
メモのテキストエリアには思った以上に余裕があるので、(1)キーワードを書き込む、(2)マンダーラート上で動かしてみる*1、(3)考える方針が決まったら具体的な項目を書き込むといった一連の作業に問題はないと考える。
このマンダラページをテンプレートとして、何かを考える場合に読み込めばいい。とはいうものの、問題はこれをどこで使うかだ。ネットカフェのようなところでは、たぶん集中してセルを埋める作業が出来ないだろう。一方、出張などで他人のマシンを使わなければならない場合はどうか。セルを作るだけならExcelやCalcでも簡単にできる。出来上がったファイルはメールで自分宛に送っておけばよい。しかも、あらかじめ作っておいたセルのファイルをダウンロードできるようにしておけばいいだけだ。
作ってみたら出来たという自己満足だけで、どのような場面で活用するかといった使い道が想像できない。
たぶん何もないでしょうけど、コメントがあればどうぞ。